現役大学生、欧州から日本のフェアトレードを考える
オランダのフェアトレードマーケットを分析してみた part1

現役大学生、欧州から日本のフェアトレードを考える<BR>オランダのフェアトレードマーケットを分析してみた part1


こんにちは、オランダ留学中の桑原です。
年末になり気温もすっかり冷え込んできましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

留学先のサクシオン大学

留学先のサクシオン大学

留学を開始してから早くも3か月が経ち、相変わらず忙しい学生生活を送っています。クリスマスも過ぎましたが、オランダではサンタクロースの元祖とよばれるシンタクロースが存在する関係で、クリスマスを12月5日と25日の二回お祝いします。 街中をズワルトピートとよばれるシンタクロースの精霊たちがパレードしていてとても楽しかったです。

シンタクロースの精霊たちのパレード

シンタクロースの精霊たちのパレード

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クリスマスマーケット

 

さて、前回もお伝えした通り、今回は私がクラスメートと協力して行っている「リサーチプロジェクト」についてお伝えしたいと思います。

私たちのプロジェクトは“日本のフェアトレードマーケットの成長に貢献するメソッドの明確化と、5年以内に日本でフェアトレードを普及させるための最適なメソッドの確立”で、 日本とオランダのフェアトレードマーケットを比較研究しています。

まだ研究途中ですが、オランダのフェアトレード企業へのインタビューを通して日本でのフェアトレード市場拡大が少しずつイメージできるようになってきたので、みなさんにもシェアしていきたいと思います。

それまではあまり知られていなかったフェアトレード運動が現在の段階まで認知されるようになったのは、インターネットの普及により、企業やメディア側からといった一方通行の情報発信ではなく、市民の側からも情報発信できる双方向コミュニケーションの時代になり(情報の非対称性の減少)、 企業活動への関心が高まったことがきっかけでした。これにより市民の間でエシカルに対するトレンドが出来上がり、NGOの企業への影響力が強くなりました。

フェアトレードに携わっていた教授の話によると、もともとはオランダのフェアトレードも、日本と同じく約20年前に始まったそうです。当初はスーパーマーケットに並ぶことはなく、現在の日本と同じように専門店でのみ販売されていたそうです。

オランダで有名なフェアトレードブランド、Fair Trade Originalの関係者に話を聞いたところ、スーパーマーケットにおけるフェアトレード製品のシェアは2005年の段階で1%しかなかったものの、 ロビー活動(企業に積極的に働きかけること)をすることにより、15〜20%までシェアが増加したそうです。これにはロゴの誕生も大きな要因のひとつだと言っていました。

日本にもNGOやソーシャルアントレプレナー(社会的起業家)は多数存在しますが、フェアトレード製品を大手スーパーマーケットに並べさせることのできるほどの影響力を持つ団体はあるのでしょうか。私の知るところで思い当たる節がないので、これに関しては今後調べていきたいと思います。

また、前回の記事でもご紹介しましたが、企業は投資家からの興味を引き出すために社会の声に耳を傾けます。よく考えてみるとフェアトレード先進国とされる欧米諸国は株などの直接金融取引がメインですよね。これが日本のような銀行などの間接投資になると、安定した企業活動と収益のみにフォーカスが当てられ本当の意味で社会の声が反映されることは中々ないでしょう。

企業活動から社会変革を起こす際には、企業と個人の繋がりを強めることも重要なファクターとなりそうです。

リサーチメンバーたち

リサーチメンバーたちと

次回の記事では実際にフェアトレード製品を販売している近所のスーパーマーケットを紹介しながら、私が気づいたことを紹介していきたいと思います。
それでは本日もご拝読いただきありがとうございました。

 

 

 


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