【寄稿】フェアトレード・オーガニックコットンのTシャツに支えられて『ビッグイシュー日本版』は14周年を迎えました。

【寄稿】フェアトレード・オーガニックコットンのTシャツに支えられて『ビッグイシュー日本版』は14周年を迎えました。


「ビッグイシュー」をご存知ですか? ビッグイシューは1991年にイギリスのロンドンで、ホームレス状態の人たちを支援する事業として始まりました。質の高い雑誌をつくり、路上でホームレスの人の独占販売とすることで仕事をつくります。日本では販売者さんたちは1冊170円で雑誌を仕入れ、350円で販売します。

仕組み

ビッグイシューの仕組み

 

本日、9月11日に『ビッグイシュー日本版』は創刊14周年を迎えることができました。
創業時には100%失敗すると言われながらも、たくさんの読者の方々や、雑誌の制作・販売の関係者、ボランティアやスタッフ、そして何よりも、私たちの心強いパートナーである販売者に支えられ、その“予想”に挑戦し続けてきました。

表紙

バックナンバー

 

創刊の準備をしていた2002年の夏、以前からファンだったフェアトレードカンパニーの創設者のサフィア・ミニーさんに連絡を差し上げ、日本でのビッグイシューの創刊を準備していることや、応援をいただきたいとお願いしました。サフィアさんはその場で応援を約束してくだり、創刊号への広告の出稿と、販売者用のウェアの提供を約束してくれました。

以来、毎年、路上で身ひとつで販売する販売者のために、販売用のTシャツを提供していただいています。

 

販売者さんたち

販売者さんたち

 

2008年秋に起こったリーマンショック後、日本でも若年層でホームレスになる人が増えました。一人ひとりが抱える問題も多様化しています。
だからこそ、私たちは、日本における社会的排除や貧困の極にあるホームレス問題の解決への取り組みを通して、誰もが包摂される社会をめざして挑戦し続けています。

この輪をさらに深め広げたいと、販売者とも相談し、一昨年には販売者のいない地域限定の定期購読制度をスタートさせ、昨年の年末には同じく販売者がいない地域で『ビッグイシュー日本版』を販売していただける「ショップ販売」制度を作り、Webサイトもリニューアルしました。https://www.bigissue.jp/
(販売者がいない地域で『ビッグイシュー日本版』が買える場所はこちら⇒https://www.bigissue.jp/buy/shop/

そして、知っていても手に取る勇気がない、という方にもぜひ、内容を知っていただきたいと考え、この度14周年記念“『ビッグイシュー日本版』一冊丸ごとダウンロード”を企画しました。

読者からの反響の大きかった307号を本日より10月10日までビッグイシュー日本のホームページよりダウンロードしていただけます。

また、もうひとつの14周年記念企画として、大人気の映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の原作者ジェームズ・ボーエンさんの記事(316号掲載)をダウンロードして読んでいただけるようにしました。
こちらは、「ビッグイシュー・オンライン」のメルマガ9月15日号と10月1日号でリンクをご案内いたしますので、下記Webサイト下部の「最新号など月2回情報配信」の入力欄よりメールアドレスをご入力のうえ、メルマガをご登録いただければと思います。
https://www.bigissue.jp/

ジェームズさんはホームレス状態から生活を立て直すために、ロンドンでビッグイシューの販売者となります。その体験をつづった本が世界中でベストセラーとなり、この度映画化されました。

ジェームズさん

映画のプロモーションのために来日したジェームズさん

映画のプロモーションのために来日したジェームズさんにもピープルツリー・オーガニックコットンの販売用Tシャツをプレゼントしました!
●『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』公式サイト → http://bobthecat.jp/

これを機会に、ビッグイシューを知らない、見たことがないというご家族やご友人にもぜひご紹介ください。内容を知っていただき、路上の販売者に勇気を出してお声がけいただいたり、日本の貧困問題について興味・関心を持っていただければ嬉しいです。

●ビッグイシューの販売場所はこちらから⇒https://www.bigissue.jp/buy/

(ビッグイシュー日本東京事務所 佐野未来)