フェアなアクセサリーを選んで子どもたちに笑顔を届けよう!

フェアなアクセサリーを選んで子どもたちに笑顔を届けよう!


6月12日は児童労働反対世界デー。

インドでは少なくとも500万人の子どもたちが、学校に行けず働いていることを知っていますか?
2014年11月にNGOグローバル・ヴィレッジの招きで来日したピープル・ツリーのインドの生産者パートナー「タラ・プロジェクト」代表のムーン・シャルマさんによれば、実際はもっと多くの子どもが農業や手工芸生産の現場で働いているそうです。


「タラ・プロジェクト」のムーンさん

「タラ・プロジェクト」のムーンさん


子どもは大人の3分の1の賃金で雇うことができ、小さな手は細かい作業で重宝され、雇う側には都合がよいのです。
首都デリーのあちこちにあるアクセサリー工房では、8歳から16歳位までの子どもたちが毎日10~12時間、窓のない蒸し暑い部屋でパーツの取り付け作業をしています。みな地方から働きに出て住み込みで働いており、作業場の一角で寝泊りしています。わずかな賃金から家に仕送りをし食費などを払うと、手元には月1,000円も残りません。学校に通わず働く子どもたちは、大人になっても読み書きができないため他の仕事に就く機会はなく、多くは同じような工房を経営して子どもを雇うようになります。こうして貧困の連鎖が続いてゆくのです。


アクセサリー工房で働かされる子どもたち

アクセサリー工房で働かされる子どもたち


タラ・プロジェクトは、1960年代後半に教育者やソーシャル・ワーカーの有志が貧困層の人びとの生活向上のために職業訓練を始めて以来、40年以上に渡ってインド北部の手工芸生産グループの立ち上げから製品作り、販売を支援してきました。現在500名あまりの職人がアクセサリーや石細工の製品づくりを通して収入を得ています。

また、児童労働に従事する子どもたちに教育の機会をつくるため5ヵ所の教育センターを運営しており、1,100名の子どもたちが授業を受けています。また貧困地域での医療サービスの提供や女性の自立支援のための職業訓練なども行っています。低利子の融資をするマイクロクレジットのプログラムも運営しており、これまで700人が小売店やリサイクル業の経営などを始めました。タラ・プロジェクトでつくられるアクセサリーの収益が、こういった社会的活動を支えています。

ピープル・ツリーでは、さらにタラ・プロジェクトの活動を支援するため、2015年2月から、アクセサリーのお買い上げ100点ごとに30ドルを教育センターに送るキャンペーンを始めました。この支援金は、ウッタル・プレデシュ州プルディル・ナガール村で運営されている教育センターの運営に使われます。ガラスビーズ産業が盛んなこの村では、多くの村人がビーズ工房で働き、貧しさのため子どもを一緒に働かせています。この教育センターでは、働く子どもたちに一日数時間でも学ぶ機会を提供することで、正規の学校に通える学力をつけたり教育の大切さを理解する手助けをしています。

ピープル・ツリーでは、200人の子どもたちがここで学べるよう、イギリスのピープル・ツリーと合わせ年間4,000ドルを送金することを目標としています。

今年の2月から5月末までに、日本では2,858個のタラ・プロジェクトのアクセサリーをお買い上げいただきました。これにより、840ドルの支援により43人の子どもたちが教育センターで学ぶことができます。

さらに多くの子どもたちが児童労働から抜け出して学校に通えるよう、引き続きキャンペーンを継続していきます。

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