“クリーンな服”を選んで買ってほしい
~バングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)アミンさんのメッセージ~

“クリーンな服”を選んで買ってほしい <br>~バングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)アミンさんのメッセージ~


ピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」が20年に渡って支援を続けているバングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)は、今年創立35周年を迎えました。創立メンバーであり現在も理事長を務めるアミルル・ハク・アミンさんは、NGWFの35年間の歩みをこう振り返ります。

 

「NGWFの活動は、私がダッカ大学の学生だった1980年代に、ダッカ市内の縫製工場で働く人びとが組合を結成する活動を手伝ったことから始まりました。バングラデシュの衣料品産業界で初めて誕生した労働者の連盟であり、今や会員労働者は9万人以上に上ります。

NGWFは、衣料品産業で働く労働者を守るためのあらゆる活動に関わってきました。近年の大きな動きとしては、2013年4月に1,132名の犠牲者を出した「ラナ・プラザ」ビル崩落事故を繰り返さないよう、衣料品工場の安全を確保することを多国籍企業に義務づける安全協定の策定に主導的な役割を果たし、事故の犠牲者が補償を受けられるようサポートしました。

また、週一日の休日を確保することや、祝日手当の支給、雇用契約書や出勤管理簿の作成など、労働者の基本的な権利を勝ち取ってきました。

創立35周年の記念式典では、『バングラデシュの衣料品産業を女性にやさしい産業に変えよう!』とのメッセージを発信しました。労働組合結成の自由や安全な職場環境など、まだまだ実現すべき課題がたくさんあり、これからも活動を続けていきます」

NGWF創立35周年の記念式典で挨拶するアミンさん(奥の立っている男性)

 

バングラデシュの縫製工場でつくられている服の大半は、アメリカやヨーロッパ、そして日本にも輸出されています。服の買い手である先進国の消費者に対して、アミンさんはこう訴えます。

「消費者は安い服をたくさん買うのではく、“クリーンな服”を選んで買ってほしい」

 

「クリーンな服」とは、それをつくっている労働者たちがきちんと生活できるフェアな賃金を受け取り、法的な権利や人権、安全な労働環境を確保できる体制で生産される服のこと。フェアトレードのように、つくり手や環境が守られていることが確認できる商品を選び大切に着ることが、バングラデシュなどの生産国の労働者の人びとを守ることにつながるのです。

グローバル・ヴィレッジはただいま、NGWFを支援しその活動や現地の情報を日本の消費者に広く伝えるための資金を集めるキャンペーンを、オンライン寄付サイトGive One で実施中です。

 

寄付キャンペーン期間

2019年12月3日(月)~2020年1月16日(木)

 

キャンペーンにご参加いただくには

Give Oneのウェブサイトのプロジェクトページで、寄付金額を入力し、クレジットカードや銀行振込などでお支払いください。
グローバル・ヴィレッジに直接ご寄付いただく場合は、こちらをご参照ください。(直接ご寄付の場合、下記のキャンペーン対象となりません)

 

キャンペーンのメリット

  • 寄付額が1.5倍に!

アズビル株式会社様の社会貢献団体「みつばち倶楽部」のご厚意により、期間中に集まった寄付金額の半額を同団体から上乗せしご寄付いただきます。

  • 寄付金控除が受けられます!

Give Oneを通じて寄付いただくと、寄付金控除等の税制優遇の対象となります。
(グローバル・ヴィレッジは任意団体のため、直接ご寄付いただく場合は寄付控除の対象となりません)

 

グローバル・ヴィレッジについて

グローバル・ヴィレッジは、イベントやキャンペーンを通じて貿易や消費社会の問題点を伝え、途上国の立場の弱い人々の自立を支援 するフェアトレードの普及・促進を行うと共に、生産国の教育・環境プロジェクトの支援を通じて生産者をサポートしています。

こういった活動を安定して継続的に行うため、会員となって活動を支えてくださる方を募集しています。詳しくは、こちら