九州北部豪雨から1か月半
災害復興ボランティアが足りません!

九州北部豪雨から1か月半<br>災害復興ボランティアが足りません!


こんにちは。輸入・物流チームの原野です。

私は、東日本大震災をきっかけに災害復興支援ボランティアとして、行けるときに災害が発生した被災地に行って活動をしています。

8月21日~24日に、今年の7月上旬に福岡県と大分県を中心とする九州北部で発生した集中豪雨による災害の復興支援活動に参加しました。

現地のあまりの状況に衝撃を受け、まだまだ人手が必要なことを、ぜひみなさんに知っていただきたいと思い、レポートいたします。

私が活動したのは福岡県朝倉市杷木地区。

この地域では、7月5日から6日の24時間の降水量の観測史上1位の値を更新する記録的な雨が降りました。

杷木は、山並みが美しいところですが、今回の大雨で複数の川が氾濫、山からの土砂と植林地の木が大量に流れ込みました。
1階まで土砂と流木に埋まった家が続く地区や、未だに道が寸断され孤立状態の地区、川のように出現した土砂の流れなど、被害の爪痕が色濃く残る場所が多数あります。

現地は災害発生から一か月半以上経過した今も、写真のような状況です。

20170829_01


20170829_02


20170829_03


復興には多くの人手が必要です。

重機や機械などでできる作業には限界があり、家財の搬出や、側溝や家の中の泥出しなどは機械で行うことは難しい状況です。

民家の床上や床下に侵入した汚泥を
取り除く作業を行うため、畳を上げたところ。


上記写真と同じ民家の床下の様子。汚泥を出した後、
消毒までを行わないと、住むことができない。


側溝につまった汚泥のかき出して、排水を促す。


こちらも側溝の掃除。左は側溝のふたを水洗いしている。

こちらも側溝の掃除。左の人は側溝のふた(グレーチング)の
格子部分につまった泥を水で洗い流しているところ。


また、日々の仕事や日常の生活を続けながら、家族だけで作業するのはとても大変ですし、ボランティアにも休憩や交代が必要です。

これだけ日本中で災害が起きていれば、いつか自分が、あるいは家族や友人が、同じような状況になるかもしれません。
明日、自分がお世話になる側になるかもしれない……。
そんな可能性も考え、「お互いさま」の精神でみんなで助け合えたらいいなと思っています。

ボランティアに行くと、被災されたみなさんの頑張りと、作業する仲間のとても真摯で熱い気持ちと姿勢に、自分の方がエネルギーをもらえます。

報道が少ないため、被災地がこのような状況であることをご存じない方が多くいるかと思います。ニュースになっていないからもう大丈夫、ということでは決してありません。

現地ではまだまだボランティアを募集しています。
ぜひ、時間のある方、どんな支援が必要とされているのかご興味がある方は、下記のWebページをご参照ください。
(ボランティアセンターへの、個別のお問い合わせはお控えください。)

朝倉市災害ボランティアセンター
 http://asakuravc.jp/39

以下のページからも情報を得られます。ご参考まで。

・オープンジャパン 緊急支援
 http://openjapan.net/project/kinkyushien

・災害NGO結(yui) 
 http://ngoyui.com/archives/1275

・ニュースサイト「ホウドウキョク」
 https://www.houdoukyoku.jp/posts/17229