おうちで過ごそう、フェアに暮らそう

おうちで過ごそう、フェアに暮らそう


新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が経済に大きな打撃を与えている中、フェアトレードに携わる生産者、輸入販売事業者たちは手を取り合ってこの困難を乗り切ろうと模索しています。

76か国約300のフェアトレード事業者が加盟しているWFTO(世界フェアトレード連盟)は、メンバー団体同士で取り組みをシェアし、学び合い励まし合っています。

アジアのいくつかの生産者団体はマスクの生産を始めました。型紙を共有したり、品質や生産効率の問題を一緒に解決しようと試行錯誤を続けています。

また、WFTOは世界中の消費者に向けて、“#StayHomeLiveFair”(家で過ごそう、フェアに暮らそう)とういうキャンペーンを行っています。

具体的なアクションは3つ。
・#StayHomeLiveFairのハッシュタグをつけてお気に入りのフェアトレード商品を投稿しよう
・フェアトレードをクラウドファンディングで支援しよう
・フェアトレードの商品を購入しよう

詳しくはこちらのサイトに!
英語のサイトですが、ぜひご覧ください。
WFTOの#StayHomeLiveFairキャンペーン
WFTOのinstagramはこちら

 

「フェアに暮らす」とはどういうことでしょうか?

まず、私たちが日々ものを食べ服を身に着けるとき、そのひとつひとつの向こうにいるつくり手のことを考えてみましょう。

今の時代は経済がグローバルに複雑につながり合い、食べ物も服も、多くが遠く離れた国で作られています。そして生産地の多くは、途上国と呼ばれる経済的に弱い国々。ひとたびパンデミックのような事態が起これば、まっさきに深刻な影響を受ける人たちが大勢います。

世界第2位の衣料品輸出国であるバングラデシュでは、3月に1,000あまりの縫製工場で欧米ブランドなどからの注文のキャンセル額が1,600億円にも及び、工場閉鎖や従業員の解雇が相次ぎました。ただでさえギリギリの生活をしていた人びとが、社会保障制度も十分でない中、突然収入を断たれて翌日の食費すらまかなえなくなっています。現在までにその金額は3500億円に達し、200万人以上の衣料品労働者の収入が途絶えています。

 

フェアトレードの生産者団体と輸入販売団体は、できる限り予定通りの生産を続けてつくり手の生活を守ろうと、一緒に知恵を絞っています。

そしてその活動を支えられるのは、買い手である私たち一人ひとりの行動なのです。

 

ウイルス拡散を防ぐために、世界中で「家で過ごそう」という呼び掛けがされています。それは、自分自身の感染を防ぐためだけでなく、他の誰かを感染から守るため。

自分の行動で誰かを傷つけないように、という思いやりは、自分が何かを買うときに、そのつくり手が笑顔でいられるかを想像することにも通じます。

 

例えば、日本国内でも厳しい経営状況が想像できる飲食店にテイクアウトをお願いしたり、通常の販路を絶たれて急遽ネット販売を始めたお花や食品を、応援の気持ちを込めて買うなどの行為が広がりつつあります。

やさしい気持ちで思いを馳せる相手を、身近なところから地球規模にまで広げてみませんか?フェアトレードのお買い物は、経済的・社会的に弱い立場にあるつくり手に、安心安全に働ける場、希望の糧を提供することになります。

 

自分が選ぶものが他の誰かの幸せにつながっている、そんなやさしい暮らし方を、一緒に広めてください。

#StayHomeLiveFair -「おうちで過ごそう、フェアに暮らそう」で、自分も、みんなもハッピーに!

ピープルツリーは「おうち時間を楽しく」過ごすアイテムを提案

《参照サイト》
The impact of COVID-19 on the people who make our clothes (by Fashion Revolution)

The Bangladesh Garment Manufacturers and Exporters Association (BGMEA)